アウトドア釣り

これも自然の猛威? 小さな虫による健康被害を考える

皆さんの生活環境においては時期尚早かも知れませんが、最近釣りをしに水辺へ向かうと虫の存在が気になるようになりました。
毎年シーズンになると筆者は夜釣りでバスを狙う機会が増えてきますので、実は毎年虫除けの対策に苦慮していて、もうそんな季節になったのかと。
今回は、釣りやその他のレジャー等の野外活動を行うにあたってヒトに害を与える虫について、筆者の考えをお話したいと思います。

最近、筆者はマダニに噛まれました。
イエダニの類と異なり、マダニは野外、それも自然のうっそうと茂った草むらや森林に生息しています。つまり通常の社会で生活していてマダニの被害に遭うことはほとんどないということになり、従って、マダニに噛まれたのは野外、つまりは釣り場ということになります。筆者も初めての経験でやや動揺しました。あんなに大きくなるんですねー(苦笑)。
様々な情報を総合すると、マダニは動物が気づかないように噛み付き、とにかく満足するまで血を吸い続けるんだそうです。噛み付く瞬間は体長も小さく、噛む刺激もわかりにくいので気がつかないことが多いのですが、とにかく圧倒的に膨張するのでそこで視覚的に気がつくというのが状況として多いということです 。
筆者も例に漏れずこのパターンでした。太ももとひざの裏側、いわゆる皮膚の柔らかい部分を選んで噛み付いたと思われます。2匹のマダニに吸い付かれているわけですから、そりゃあまり良い気持ちではない(苦笑)しかしながらそのまま手で引きちぎると様々な弊害を伴う場合があるらしいのです。筆者は詳細に調べずに、釣り針の先端をライターで真っ赤になるまであぶり、それを肥大化したマダニの体に押し付け高熱で殺傷した後アルコールティッシュで拭き取りました。確かに小さな傷が残っていましたが痛みは相変わらず全く無く、変な不気味さというか気味の悪い感じが残っただけでした。
その後様々な情報や仲間の助言に促され皮膚科を受診することにな る訳ですが、高知県では石鎚山系の山林 地域でマダニに噛まれた人が、その後の感染症で亡くなっているという事実。筆者はその方面での釣行はなく地域情報としては外れているもののやや不安感を覚えました。
皮膚科では、マダニの体の一部が傷口に残ることを懸念して傷口の付近の皮膚組織をメスで切り取りました。前日は比較的きれいに取れたつもりでも、マダニの口にある動物の血を吸う器官にあるノコギリ状の歯が削れて残るとそれさえも感染原因になるという医師の弁。電子顕微鏡で撮影した写真を見せていただき、なるほどと思いました。
その後血液検査のための採血を行い、消炎剤の軟膏とともに抗生物質が処方されました。その辺りで初めて事の重大さをジワジワ感じてくる筆者でありました。
ともあれ、市街地にはあまりいなくてもちょっと郊外にアシを伸ばせば、深い山林や草むらにはごくごく自然にマダニが存在します。長袖長ズボン、そして長靴を着用の上、市販のものでけっこうですので虫除けスプレーを使用するよう心がけてください。

さて、マダニ以外にもいる釣り場での不快な虫もしくは危険な虫について列挙しておきます。

⑴ 蚊

耳元でのあの音に集中力を削られてしまいますね。ヒトの生活圏で見る蚊と比較すると黒い色をしている気がしています。そして刺されたときのかゆみも強いので本当に迷惑な存在です。虫除けのスプレーを使用すれば刺されることは最小限に抑えることができますが、あの耳元の音はどうにもならないようです。海外等ではヒトが罹患する感染症の報告事例が未だにありますが、日本では減少傾向にあるようで、これも注意すれば抑止が可能なようです。

⑵ アブ

見かけがハエと非常に類似しており、学術的にも近い存在だそうですが、刺します。これもかなりかゆいですし、皮膚の弱い方だと水ぶくれや炎症を伴うそうです。虫除けスプレーの効果が期待できますし、刺された瞬間がチクッとわかるので軟膏等の薬を直ちに使用することで被害を最小限に食い止めることができそうです。ただ、筆者はあまりこの虫を水辺で見かけることはありません。他の虫を捕らえて捕食することもある種類のアブもいるそうなので、捕食対象がいればアブもいるはずなんですが。

⑶ ブユ(ブヨ)

高知県ではおおむね「ブヨ」と呼びますね。ほんの小さな羽虫で、おおむね黒や茶褐色をしています。刺すのではなく、ダニと同様に噛み付いて吸血する虫で、やや時間が経過してから強烈なかゆみと水ぶくれ等の皮膚疾患が襲ってくるそうです。さらに蚊を対象にした虫除けスプレーの効果はこの虫に対してはやや心もとないようですので、より強い効果のあるものを入手した方が良さそうです。筆者も対策をせずに釣りをして顔を何箇所も噛まれ、顔が腫れ上がり発熱まで生じ、結果受診したという過去があります。水のきれいな渓流等に多く生息するというデータがあり、釣り人としてはブユの存在で環境を判断できるという側面もあるんですが、対策は必須だと思われます 。

⑷ ハチ

ご存知の通り様々な種類がいる非常にメジャーな羽虫です。ミツバチ等はヒトの生活に一定の利益をもたらす益虫として知られていますが、スズメバチやアシナガバチの被害は非常に深刻なものになりやすいので注意が必要です。社会性昆虫と呼ばれるハチの種は攻撃する際に集団で襲い掛かる習性を持っており、これが特に被害を拡大している要因ですし、スズメバチにいたってはヒトが死に至るほどの毒を持っています。
巣を見つけたら絶対に近寄らないことと同時に、攻撃する前にその強烈な顎をカチカチ鳴らすと言われていますので、それを認識した後は極力刺激することを避けましょう。
ひとつ確認しておかなければならないのは、一度刺した ら死んで しまうハチは一部の種類です。スズメバチやアシナガバチはそれらに該当せず何度でも襲い掛かってきますので覚えておかなければならないでしょう。

他にも多種多様な害虫が存在する自然界。たかがほんの小さな虫と言えどせっかくの楽しい釣りが台無しになってしまいかねない存在。特に深い山中や森林、うっそうと茂った草むらをかき分けてたどり着くような水辺では対策をするに越したことはないのです。
虫除けスプレーや虫刺され用の軟膏はおそらく市販のものをこまめに使用することで結果を充足できると思われますし、暑くても長袖長ズボンは必須と考え、長靴の使用も励行すると良いでしょう。

さて、まだ筆者も何かの病原体に感染しているかも知れない潜伏中のおそれのある時間を過ごしています。
不安がないかと言えば決してそうではないのですが、神経過敏になるのもそれはそれ で健康に害を及ぼしそうなのも事実。というわけで、次回の釣りの予定でも立てながら検査結果を待つことにしましょう(笑) 。

投稿者プロフィール

7th-lab
7th-lab
ルアーメーカー「issei」のコンテンツ用楽曲など多くの楽曲制作を手がけるかたわら、バス釣りにいそしむマルチプレーヤー。 オフィシャルブログはこちら

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