釣り高知

水辺での事故を起こさないために、我々は何ができるのか

皆さんGWは充分にお楽しみいただけましたか? 。
それぞれの地域で様々なイベントが行われ、連休を楽しまれた皆さんも多いことと思います。
そして、この連休中にロッドを握って水辺に向かわれたほとんどの方が、自然とのふれあいを存分に堪能されたのではないでしょうか。

そう、ほとんどの方は。
一部の方は、せっかくのハイシーズンの、せっかくの連休に、あまりにも悲しい出来事に遭遇してしまいました。

大分のため池で男性2人溺れ心肺停止(西日本新聞HPより)
https://www.nishinippon.co.jp/flash/f_kyushu/article/326428

非常にいたましい、そして筆者のような地元を中心に活動しているロコアングラーにとっては避けて通れない、そんな事故の記事です。
本来はあまり軽々しく持論を述べるべきではないとも思いますが、それでも今回の出来事について様々な思いが駆け巡ったこともあり、イチ釣り人としての筆者の意見を述べてみたいと思います。

大分県内のとあるため池に落水した18歳の男性が亡くなりました。
そして、落水した男性を救助しようとした男性もその後亡くなりました。
亡くなった方はどうやらこのため池にバス釣りをするために訪れていたようです。

ため池でバス釣り2人水死 過去には中3水死も 無断侵入止まらず 「注意しても言い返される」(Yahoo!ニュースより)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170507-00010002-nishinpc-soc

上記記事等を読み解くと、このため池の釣りは禁止されており、立ち入り禁止にもなっていたようです。
管理者はその危険防止措置にも苦慮していた様子が伺え、記事を読み進める毎にいたたまれない気持ちが増して来ます。
頭をよぎるのは「自己責任」という言葉です。
今回の水難事故でも、本来水利権者がため池への立入禁止の意思表示を行っていたにもかかわらず、釣りを目的にそこへ侵入したアングラーが犠牲になっていたり、また彼らがライフジャケット等の安全装備を用いていなかったり、そういった細かい要素が重なって最悪の事態を招いており、またメディア等ではその部分がクローズアップされるであろう方向性。
極論、今後は「誰が悪いのか」というところに論点が移動していくであろう事故であることは否めませんし、確かに事前に一定のルールやマナーを尊重していればこのような結果にはならなかったのでは、とも感じます。
しかし筆者は、必要なのは「自己責任」という言葉に包括される誰かの責任論よりも必要なことがあるのではないかと思うのです。

『必要なルールやマナーの遵守』

明確な侵入禁止の意思表示がなされている箇所には、何らかの危険であったり、諸々の業務従事者に対する迷惑が生じるおそれがあります。
また釣り禁止の意思表示であれば、過去に釣り人がゴミを残したり周辺の作物を踏み荒らしたりという事態、あるいはその水辺で養殖等が行われていて、その作業に損失を与える場合があるのです。
上記のように、本来ルールや規則の設定には何らかの合理的な理由が存在するもので、その部分を充分に考慮することが必要です。
また、ゴミの問題等のような明確な意思表示や規定文書のないマナーについても、常識的に判断しなければならないと思います。
筆者は、足を滑られて落水した18歳の男性は、何らかのゴミを踏んで滑ったり、切って捨てられたラインに足を絡ませたりという可能性も否めないと思っていて、やはりしっかりと考えなければならない部分ではないかと思います。

『安全装備の充実』

プロのアングラーの実釣動画等を観ると、陸っぱりの映像であっても、そのウエストにはいざという時に膨張するライフジャケットが装備されていることがわかります。
ライフジャケットの着用を促すメッセージが様々な機会に目に入る反面、筆者を含めて陸から気軽に釣りを楽しむアングラーの皆さんは、ボートで釣りをする方ほど気にしていないという事実。
ましてや、携帯電話の繋がらないエリアでこのような事態に陥ったとしたら、大惨事に至ることは明白です。
改めて、自らの釣りのスタイルに合わせて万一の事態を想定し直してみることが大変重要ですし、水辺を軽んじてはいけないということなのだろうと思います。

『無理をしない』

より良いポイントを求めて、若さや体力に任せて無理に移動したりすると、水に落ちる。
釣りの行為を優先するあまり、気持ちが焦って足場を確認せずに移動したりすると、つまずき転ぶ。
よくある話なのですが、やはり釣り場での移動や足場の確保というのは、安全を担保する上で最重要項目のひとつであると言えます。
リザーバーや河川敷等、広大なフィールドであればそれなりに体力も奪われますし、また暑い時期が訪れれば熱中症等にも留意し、はたまた周辺でヘビやハチ等の危険な生物に遭遇するかも知れません。
そういった万一の事故の対処は残念ながら普段から練習できるものではないことを理解し、決して無理をせず落ち着いて考えながら行動することが肝要であると思います。

相変わらず筆者の見解を書きなぐってみましたが、この事故にまつわる様々な意見が今後も多くなると思われます。
ただ、筆者は当事者を批判したり、それに伴ってバスアングラーやバス釣りそのものの批判につながったりすることは決して本意ではなく、かといって自己弁護に徹するのもイチ釣り人として卑怯であるとも考えました。
本来バス釣りは本当に楽しいものであり、その楽しさや面白さの裏側には自然の厳しさや社会の規範があることを忘れてしまいがちです。
筆者はこの記事を書きながら、自己の釣りに対する思いを新たにしました。
再度言いますが、様々な意見や考え方があります。ただ、決して自己本位に陥らず、バスフィッシングという文化を良い方向性で発展・成長させていくために何ができるかということをもっとしっかり考えるべきであろうし、それは我々バスフィッシングを楽しむ人々が発信していくべきであろうと考えます。

こんなに楽しいバスフィッシングで、こんなに悲しい思いはしたくない。
少しだけ皆さんにも思いを馳せていただけるなら嬉しいです。

投稿者プロフィール

7th-lab
7th-lab
ルアーメーカー「issei」のコンテンツ用楽曲など多くの楽曲制作を手がけるかたわら、バス釣りにいそしむマルチプレーヤー。
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