コラムフード

「いのから始まるインサイト」何故、芸能人がお忍びで食べる〆飯「特製ステーキ丼」を発見できたのか?(#3/3)

「もし、本に掲載されたメニュー名をそのままyahoo検索してみたらどうなるか…?」
高鳴る鼓動と胸を這せる期待が、キーボードを打つ私の指を邪魔して、いつも以上にスムーズに打てない。無言の「いけ!」と共に検索をクリック。すると…クリーンヒットした。
メニュー名がそのまま載っているページが発見された。しかも住所は、“世田谷区”。
「これは、来たか。ついに、来たか!」

世田谷某所の、世田谷の先が目に焼き付いた。HP上には隠すことなく店名と電話番号が載っている。名前は、「ビストロキンタ」。
確かあれは平日の16:23頃だっただろうか、飲食店にとってはアイドルタイムということで、私はすぐ様、店に電話をした。
電話の先には、男性の声が。私は第1声で、「あの、すみません。そちらに特製ステーキ丼ってメニューはありますか?ホワイトソースがかかっているものなのですが…」と伝える。
あえてメントレGの本については触れずに聞いてみた。
男性―「えぇ、ありますよ」

宝物を見つけたような歓びに、500号のキャンバスに書かれた絵から、ウォーリーを探し出したような達成感が加わった。電話中で声に出せない歓喜は、強く左手の拳を握りしめることで噛み締めていた。すぐに、翌週で予約をとった。
たった1つの出来事で人生を悲観することもあるが、刹那に薔薇色に思えるようなこともある。私たちの感情は、忙しく切り替わるものだと高校生で実感した。2007年9月5日、3年越しに対面した「特製ステーキ丼」の感動は、この写真で一目瞭然だ。

東急都内にあるビストロキンタは、店名を入れれば、もはやすぐに情報が出てくる。
でも、私も本を真似して、データ不掲載(笑)

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投稿者プロフィール

いの
いの
コラムニスト。母がアイドル、兄が俳優という環境で育ち、幼い頃から家族への劣等感と葛藤に悩む。その背景から他者の気持ちに敏感になり、他社の心理を洞察する習慣がつき、非言語コミュニケーションをビジネスに活かすために18歳でコーチング資格を取得。

消費者心理、深層心理、美意識を軸に、商品のインサイト発掘に活かして企業の商品のマーケティング・PRやキュレーターとして活動。学習院大学 文学部心理学科卒。

座右の銘:大好きなことは時計で測れる

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